ノルディック班4年 横野 理絵子 |
2008年12月20日~23日 北海道中川郡音威子府村チセネシリクロスカントリーコース |
今期は全国的に雪不足で、音威子府もある程度の雪はあるもののコースの所々では雪の塊(氷上になったもの)が転がっており、コース係の方々が早朝から雪入れ等のレース準備をされていた。私たち学習院勢は12月初旬から旭岳で基礎練習を重ね、大会2週間前から音威子府に移動し、今シーズン最初の大きな試合である学チャンに臨んだ。この試合のコースであるチセネシリクロスカントリーコースは全国のクロスカントリーコースの中でも起伏が激しく、三つの山を越えていくコースである。また大会は、ユニバーシアードの選考大会とされていることもあり、男子1・2部、女子1部といったレベルの高い選手を間近に見ることが出来る。
私たちも雪不足の影響で十分な調整が出来なかったものの、各自が今ある力を精一杯に発揮し試合に挑んだ。大会中は鼠先輩や矢島美容室の最新の楽曲が大会を盛り上げ、地元の人々もゴール後ココアや牛乳を振舞って下さり、終始暖かい雰囲気であった。これまでの学習院のユニフォームであった、上が黄色、下が水色の試合着は地元の人にも馴染みがあり、コースのあちこちで学習院がんばれ!と応援して下さる。今年で着納めになるのは寂しい。そうはあっても、何よりチームメイトの応援に後押しされ3日間の大会を無事終えることが出来た。 今期は島田監督が遠い音威子府の地にまで足を運んで下さり、いつにもまして励まされました。本当にありがとうございました。
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投稿者: admin
第24回 全日本学生アルペンチャンピオンスキー大会
一般・アルペン班2年 新倉 優季 |
2009年1月9日~10日 志賀高原スキー場 |
新年を迎え、来る全日本学生アルペンチャンピオンスキー大会に備えるため、1月4日から長野県の牧の入スキー場にて小林守コーチのもと事前合宿を行った。インカレの前哨戦ともいえるこの大会にかける部員の思いは強かった。
一番心配されたのは積雪量だったが、牧の入スキー場は地形に恵まれているためかとても良い雪質の中練習をすることができた。とても滑りやすい雪に、学チャン前合宿に適しているといえる程よい斜面。それに加えて毎日晴天。私達は思い切り練習に打ち込むことができた。 1月9日、志賀高原スキー場にて学チャンは開催された。初日のSLはあいにくの吹雪だった。体を温めるため皆で教えていただいたアップをし、いざ試合へ。とても寒く、先の旗門は見えない。コースは、急斜と傾斜が混ざっており、今まで練習していたところと比べると明らかに長い。皆の声援に支えられ、スタートバーを切る。1秒でも速く滑りたい。それだけを胸に抱きながら滑り降りた。ゴールを切ったときの達成感は何にも代えがたい。スキー場に着いた時の寒さはどこかへ吹き飛んでいた。 1月10日。遂に学チャンでの最終種目、GSの日がやってきた。天気は晴れていたが、昨日の吹雪の影響でバーンは荒れていた。だがどんな天気でも思うことは、1秒でも速く滑りたい、1人でも多くまくりたい、ということだけである。 |
一般合宿と私の10年
一般・アルペン班4年 榎本 周 |
2009年3月26日~30日 菅平高原スキー場 |
生徒として4回参加、部員としては3回参加した一般合宿。最初の参加から10年が経ち、あっという間に現役最後の年になってしまった。 11歳、小学5年生の時。姉の誘いで初めて一般合宿に参加した。スキーは楽しい、部員は優しい、宿の夕食はお肉やお寿司、アイス、綿あめの食べ放題…こんなに楽しい5日間、他にはありえない!と思った。 一般合宿でスキーの楽しさを知り、スキーにハマってしまった私は高校でスキー部に入部。しかしお遊び半分の部活では、年間滑走日数は多くて20日。合宿内検定でお情けの1級を取得し、同期に誘われて出たアルペンレースもどうにか滑っていた、という程度だった。 大学に入り、勢いでスキー部に入部。憧れだった北海道で長期合宿、インカレ、四大、岩岳、と怒涛のように過ぎ、そして迎えた一般合宿。部員の減少もあり1年目から班のチーフとして教えるという経験をし、生徒だったはずの私がいつしか先生になっていた。今や年間60日~70日は滑っている、しかしあるのは経験のみでいまいち引き出しがない、そんな自分が先生と呼ばれることに違和感があった。だったら先生の資格を取ってみようと思い立ち、3年の春に準指導員資格に挑戦、どうにか取得することができたが、そこで得たのは引き出しの中身ではなく1番重要な大枠だった。 教えるという行為はスキーの楽しさを伝える方法でしかない。 スキーのありのままの楽しさを伝えることが1番なのである。 一般合宿のスキーの楽しさを一般の生徒たちに伝えるという目的は今も昔も変わらない。日頃スキーにどっぷりハマっている部員が魅力を伝える、それが一般合宿の良さなのだと思う。要は資格のある・なし、スキーの上手・下手は関係ない。スキーにハマっていて、楽しんでいるのであれば皆、先生。とすると、こんな良い先生が集まったスキー合宿、他にないのではないか? 一般合宿が90年以上も続いている意味がわかった気がした。そしてまんまと私もその魅力に引き寄せられていたのである。 スキーの楽しさを教えてくれたのは一般合宿。そして、現役生活の締めくくりを迎えるのも一般合宿。こうして振り返ると、やはり私のこの10年は一般合宿抜きには語れない。 |
一般合宿
一般・アルペン班4年 片桐 依代 |
2009年3月26日~30日 菅平高原スキー場 |
今年の一般合宿には就職活動と重なったことにより、皆から2日ほど遅れて参加することになった。合宿が行われている菅平に向かう道中、一人であったためさまざまなことを考えた。結果、私たち部員が責任を負って子供たちを5日間お預かりするこの一般合宿は、失敗の許されない非常に怖いモノだと改めて感じさせられた。また父もかつて参加し、90年もの歴史がある合宿を、自分が現役の時代に途切らせてはならないとも思い、気を引き締められる思いがした。 宿に到着したのは夕方で、子供たち全員と顔を合わせたのは夕食時だった。合宿が始まって2日。皆まだまだ元気で、でも出発の見送りに行った時よりも確実に逞しい顔つきに変わっていた。部員たちとも既に仲が良さそうにしていることが見受けられ、早く私も子供たちと仲良くなりたかったので、まずは名前を覚えるところから始めた。しかし、1年目の一般合宿ではすぐに覚えられた名前が全く覚えられなくなっていて、こんなところで歳を取ったなと実感した。一人ひとりの顔と名前を反復しているうちに、私の初日は終わってしまった。 今年担当したのは3班。この班の方針としては技術指導よりもとにかくスキーを楽しんでもらうことであり、滑走量を多くした上にジャンプ台から飛ぶなどのメニューを行った。沢山滑り沢山転び、彼等はどんどん上達していった。また初めて体験するジャンプにはキャーキャーと叫びながら楽しんで挑戦していたが、やはりヒヤヒヤする場面も多く、楽しいスキーと安全なスキーの両立の難しさを痛感した。今でもジャンプは止めるべきだったと反省している。今回はなんとか無事に怪我もなく親御さんたちの元へお返しできたが、改善点は多いと思う。とにかくこの一般合宿は子供がメインキャストであり、いかに安全かつ楽しく過ごせるかが最重要ポイントだ。部員はこの考えを共有してより良い合宿の実現に努めいければならない。 |
一般合宿現場レポート
一般・アルペン班2年 矢島 優里 |
2009年3月26日~30日 菅平高原スキー場 |
2008-2009シーズンのラストを飾るのが、この一般合宿であった。初めて生徒たちを引率し教えるということで、初めはかなり緊張していた。1年生なので雪上では先輩のサポートに回るだけでよかったが、本当に部員たちだけで教えて、生徒に怪我をさせないでいられるか、無事家に帰すことはできるのだろうか、という不安が大きかった。 合宿当日。朝早く出発したバスの中で、小学生達にジェネレーションギャップを感じつつも、順調に宿に到着した。生徒と同じ部屋ということで、若干緊張しつつ部屋に行ってみると、小4の女の子3人と同室だった。小学生の元気なこと元気なこと。初め油断していたせいで、口の達者な女の子達にKOされてしまった。今どきの女の子ってすごい…!だから一般合宿の感想といえば、生徒達が元気だったこと、これが一番印象に残っているかもしれない。 初日の夜のお楽しみ会では、皆で楽しくゲームをした。最後になって、同室の女の子達からキーホルダーのプレゼントをもらった。なんてかわいいんだ小学生!!早速ウェアにつけ、それを見るたびに顔がにやけてしまう。 レッスンでは、榎本さん率いるTEAM・小4。やっぱり皆元気だった。どこから来るのかわからないそのパワー。休憩タイムは休憩じゃなかった。子供たちとの真剣・雪合戦。雪合戦というより、私VS生徒達だったので、ほぼ一方的な展開による敗戦である。私が転んでも容赦のない攻撃のおかげで、一日の体力を使い果たすことになってしまった。私と同じくやられまくってマジギレしていた先輩Wさん。巻き込まれたくないと、安全な場所から傍観していた同期達。生徒達に恐がられ、全く攻撃を受けていなかったチーフのEさん。そして何よりも、凍死するのではないかと心配するほど埋められていたOBのOさん。皆思い思いに楽しんで遊んでいたと思う。 |
第36回 全国学生岩岳スキー大会(基礎)
一般・アルペン班3年 杉田 貴洋 |
2009年3月1日~5日 白馬岩岳スキー場 |
一般・アルペン班として忘れてはいけないのが、デモ競技である。どうしても、二つの班が同時にやりくりするのは難しく、アルペンの練習に偏りがあるという面も否定できないともいえる。そんななかでデモ競技として一番大きな学生大会が3月に行われた。それが全国岩岳学生スキー大会・基礎の部である。 デモ系をメインとする部活はもちろん、サークルも集まるこの大会はデモのなかでかなりレベルの高いものがある。普段、デモを専門に練習することが資金的にも難しい状況のなかで、モチベーションをあげ、その大会にて実力を発揮するのは実際のところ、不可能である。そのなかでも、我々は個人的な居候やスクールアシスタントのアルバイトを経て一定の成績を出すことができたと評価できるのではないだろうか。 男子では小川、女子では榎本・片桐が決選まで進み、その実力をだすことができた。1年生の高山・石田・矢島・新倉が人生に1度しか経験できない新人戦をこなしたということも本人たちの今後につながるなにかが得られたのではないかと思う。特に、女子新人戦3位をとった石田は、すばらしい思い出ができたのではないだろうか。多くの学生スキーヤーをみることができ、そこから刺激を受け、デモ競技の楽しさを再確認する上でも岩岳大会は、重要であると思うしこれからも続けていきたい。さらに、技術向上のためにも積極的に滑る機会を増やすことや、今年、榎本・杉田が準指導員を取得した経験のようにスキーの楽しさを広めていく活動にも岩岳大会を通して行っていきたい。 |
Precious Memories with my Lovely Friends
学習院女子大学スキー部 鬼澤 文乃 |
2009年3月26日~30日 菅平高原スキー場 |
「スキーって簡単!楽しい!」、そう思ってもらえるレッスンをすること、これが私のモットーです。一般合宿では上級班を担当させていただき、個々のレベルUPと級別テスト合格に向けてレッスンして参りました。この4年間で感じた一般合宿における大きな変化と、私自身特に思い入れのある学生生活最後の一般合宿について振り返ってみたいと思います。
まず、一番印象的なのは一般合宿を通しての生徒たちの“眼”の変化です。毎日違う顔を見せる大自然の中、スキーが楽しいと生徒たちは目を輝かせ向上心に溢れていました。話を聞くこと・何でもチャレンジすること、それが私の班での約束です。「教わったことをやってみたらできちゃった!」という感覚が生徒たちの意識を高め、小さな上達を積み重ねていきました。生徒が自分自身で実感できた時、もっと楽しく、もっと大好きに、そしてもっと頑張ろうというパワーに変わっていきました。思い起こせば4年前、やんちゃだった子供たちが、今ではゲレンデのルールを守り、誰よりも積極的に講習を受けています。時には私が声をかける前に「今のどうだった?」と聞いてくる程でした。みんなの楽しそうな笑顔とキラキラとした目の輝きが強く心に刻まれています。 2009年3月、現役として最後の一般合宿を迎えました。生徒、部員ともにスキー技術が年々向上してきているなと強く実感しております。今回の合宿においては春の菅平に珍しく粉雪が舞い、バーンも良く、日中は青空も顔を出してとてもいい状況の中スキーを楽しむことができました。検定会では、昨年に引き続き生徒1名がバッジテスト2級に合格し大きな喜びとなりました。初心・初級クラスでも、前回参加時・合宿初日に比べ、飛躍的に上達している姿がたくさん見受けられました。今後の更なる進化がとても楽しみです。 最後になりましたが、4年間支えてくださいましたOB・OGの先輩方、後輩のみんな、そして大好きな同期のみんな、本当にありがとうございました。皆さんがサポートして下さったように、私も今後学習院スキー部のお力になれたらと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願い致します。 |