陸トレを振り返って / 一般・アルペン班4年 土田 英

 輔仁会スキー部、部員として4年目。私は、今年で13年間のアルペンスキー選手生活にピリオドを打つ。そんなこともあって、13年目の集大成として意気込んで陸トレ期間を過ごしてきた。3年間引きずっていた怪我にもそこまで悩まされることなく、自分なりに良いオフシーズンを過ごせたのではないかと思う。

 今年の陸トレ期間で一番の思い出となっているのは、夏合宿だ。色々なことを思って挑んだ夏合宿だった。毎年夏合宿で怪我に苦しんでいたので、不安もかなりあったが、もっと考えることは沢山あった。
主に2つ。まず、主将として皆に何かを伝えたい、残したいということ。そしてもう1つは、一度はノルディックの部員に長距離で勝ちたいというただの欲だ。
 1つ目については、この夏合宿を通じて、「根性」と「意地」がいかに大事であるかを現役部員に伝えたかった。特に中ペと20キロタイムレースはその2つをむき出しの姿で走ったつもりだ。2つ目についてはただの欲望となってしまったが、このタイムレースで1位となり、勝つことの喜びを知ることができた。この経験は今の自分に大いに生きていると思う。伝えることができたかどうかはわからないが、最後の夏合宿を全力でやり切ったこと、そして自分の中で得るものがあったことに満足している。

 この4年間、特に今年のオフシーズンを通して、このスキー部に足りないことを見つけた気がする。
それは「勝つ喜びを知り、競争心を持つこと」だ。負けた相手に対して、どんなことをしてでも勝とうという気持ちが甘いと感じることが多々あった。部全体でこの競争心を持つという雰囲気を作っていくことが、何よりも大事であり、部全体として強くなる手段の一つであると思う。
 残り数ヶ月しかないが、そのことを伝えていけたらと思う。

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