スキー部生活を振り返って / ノルディック班4年 藤本 凌太朗

 
 スキー部での生活を振り返ると、辛い思い出がよみがえる。入部1年目は朝練であること自体が嫌だったし、厳しい部活の上下関係、辛い練習メニューに耐えられず、辞めようと思ったことさえあった。実際に私達の学年は、12人中6人が辞めたし、後輩の中にも別の道を歩むものもいた。

 それでも自分が頑張れたのは、1年目のインカレで大きな結果を残せたためである。
「あの、喜びをもう一度味わってみたい」、それは一瞬ではあるけれど私のやる気に火をつけるには十分だった。

 私が在籍した4年間で、多くの先輩方が卒業していき、自分が最上級学年になる頃には、部の雰囲気もガラリと変わったように思う。それでも、勝負にかける熱い思いだけは当時と変わらず現役部員に受け継がれている。
 一つの目標に向かって、仲間と切磋琢磨しながら共に成長することは、組織に入れば誰でも経験することはできると思うが、私は輔仁会スキー部のみんなとそれができたことに誇りを持っている。
 時には部の方針に対して反発し、同期や後輩たちと対立することもあったが、それだけ部員の一人ひとりが部活に対して熱心で一生懸命だった。

 私はもうすぐ社会人として、金融の世界で生きていくことになるが、スキー部生活を通じて学んだ「礼節」と「勝負にこだわること」は、社会に出ても大いに通用すると考えている。そんな私のアイデンティティを形成してくれた、4年間を通じて関わった全ての方に感謝している。

ありがとうございました。

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