スキー部2年目を迎えるにあたり

一般・アルペン班2年 森山 文彦
 私が今回の文書を記述するにあたり最初に述べておきたいことは、同期、先輩方への謝罪と感謝である。シーズンを通して好き勝手に動き、その度に迷惑をかけたことについて、この場を借りて記しておこうと思う。

 そもそも私は特に新歓を受けることもなく、ただスキー技術向上の場として輔仁会スキー部を選んだ。それ故正直なところ、とにかく今シーズンは1年生という枠に捕らわれずに結果を出す、ということにしか関心が無かった。結果さえ出せば良い、認めてもらえる。だから冬に結果を出せば良い、そんな考えを持っていたというのが正直なところである。ところが、春に掲げた自己目標は1つも達成出来ず、結果にこだわるとすれば今シーズンは最低のシーズンであった。その原因は夏のトレーニング量、冬の滑走量共にこれまでの経験を遙かに上回るものであったため、身体のコントロールが出来なかった事が挙げられる。事実、夏は右足、冬は腰に支障をきたし、マネージャーの方々を初めとする皆様へ随分と迷惑をかけてしまった。好き勝手に動いた割には故障気味、シーズン中はろくな結果も出せない、チームの一員として見ればなんと邪魔で、迷惑な人間だろうか。隠れてそんなことを考えながら合宿を過ごしていた気がする。

 それでも今年は、今後自分が成長していく上で非常に重要な経験を得て、数あるステップの第一歩を歩むことが出来たと思う。1年間、シーズンの流れを肌で感じたことは勿論のことであるが、何よりチームで行うスキー競技を体感したことにある。2011年2月、秋田県鹿角市花輪スキー場にて行われたインカレでは、A級大会の空気感を久々に感じることになったわけであるが、これまで見てきたどの大会とも異なるなにかも感じ取ることが出来た。一体感である。例えば、自分が出場する競技に集中するのは言うまでもないが、同じ大学、同じチームのメンバーが出場する競技を真剣に応援する、その結果がダイレクトに順位へと反映する。私は、まさかスキーという競技にこれほどの一体感を感じることが出来るとは想像もしていなかった。気がつけば全力で応援して、熱くなっている自分がいた。非力な自分に苛立ちながら、インカレ独特の空気を楽しんでいる自分がいた。簡単に言ってしまうと、来シーズンこそチームに貢献出来る力が欲しい。
 前述した様に、今年はスキー部の年間における流れ、チームとして行うスキー競技の魅力とそこに至る過程、これらを理解するのに精一杯であった。そして迎える2年目、今度はただ自分の結果を求めるという狭い解釈を捨て、強いチームを作るために自分が何をすべきかを考えていきたい。実行する事は結局のところシーズンを通じて自らの心身を鍛えることになるわけだが、今年は加えて周りを見渡すことにより、チームの雰囲気を盛り上げることが出来ればと思う。とはいっても所詮は2年目、加えて自分は特に日々のムラが激しく、決して簡単なことではないことも少しは理解している。ただ分かるのは、力を付けてチームを盛り上げ、貢献していきたいという意志が、1年目よりも遙かに強いということである。

 本年度も、よろしくお願い致します。

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